1%のラブレター
知る人はしっているだろうが、僕は、穂村弘という歌人のファンだ。
「世界音痴」を初めて読んだときはマジで泣けた。
歌人のファンというと、なんかハイソな感じがするけど、世界音痴という本もそうなんだけど、ファンというのは、この人の書くダメ人間エッセイのファンだ。短歌を書く人なんだけど、短歌自体は何を書いているのかほとんど知らない。
確か帯に書いてあった言葉ではないかと思うけど、amazonの本の内容欄にはこう書いてある。
僕は青春ゾンビ、僕は恋愛幽霊。末期的都市に生きる歌人、穂村弘(39歳・独身・総務課長代理)。寿司屋で注文無視されて、夜中に菓子パンむさぼり食い、青汁ビタミン服用しつつ、ネットで昔の恋人捜す。唖然呆然、爆笑そして落涙の告白的エッセイ。
つまり、こういう本だ。
で、激しく共感を覚え、その後、彼の本(エッセーばっかり)はだいたい読んでいたのだけど、ここしばらくご無沙汰していて、amazonを覗いたら結構出てたのでまとめて買って今読んでる。
「もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチ・ブックス)」
40才にしてついに結婚したという話は聞いていたが、この本を読んでまたも軽く衝撃を受けた。
「ひょっとして、俺、置いてかれてる?」的な。
数年前は、この人のダメ人間っぷりに、共感、もしくは、若干下に見ていたのに、いつの間にか成長しているのか。それとも隠していたのか。
なんか恋愛偏差値高いじゃないか。
さてさて、そういうわけで、もっと頑張って、嫁さんを探さないとなと思うんだけど、それはおいておいて、「1%のラブレター」というタイトルの文章の中で、「うんうん」と思ってしまった部分があるので、引用。
自分のPCのメール送信箱を改めてみて、気づくことがある。女性宛てに送ったメールのどれもが、1%ほどラブレターなのだ。
遠い未来の恋の可能性を念頭においた淡い淡いラブレター。
現に好意をもっている相手に対してだけではない。
ニュートラルな相手やまだ会ったことのないひとに対しても、文章のなかに微妙に思わせぶりな一行が混ざっている。
未来の恋へ至る可能性を最大限に確保しようとするために、そういうことになったのである。
「思わせぶりな一行」とは、好意を伝えるとか、食事に誘うとか、そういうことではない。もっと目立たないものだ。
例えば「曖昧な疑問文」。
「今日は寒いですね」に対して返した「え、今日はそんなに寒くないよ。寒がりなのかな。」
この「寒がりなのかな。」がそれに当たる。
心当たりがかなりある。
ちなみに、西村君に教えたら、「僕には全くわかりません」と言われた。
なんてことだ。
「未来の恋へ至る可能性を最大限に確保する」
あぁ、この黄金の精神。
でも、
最近は、僕も少し頑張って10%ぐらいのラブレターを目指してる。
| カテゴリー | : | 2008,diary |
30過ぎたらイキナリやっちゃったほうが早いですよ。
投稿者:koike | 2008年02月24日 23:03